カート・コバーンが握り締めていたもの

 映画『ラストデイズ』を観てから、なにやら心の中でムズムズするものがあって、ニルヴァーナを聴き返したり、インタビューを読み直したりしました。結構そんな人、多いんじゃないでしょうか。個人的に一番印象に残っているのは、カート・コバーンの初レコーディングのエピソード。ジャック・エンディーノをエンジニアに雇い、自費でデモテープを作成したときのカートの様子を当時の恋人だったトレイシー・マランダーは次のように語っています。

「レコーディングが終わり、ライブ会場へ向かう車の中で、カートは満面の笑みを浮かべテープを握り締めていた」

…なんてことはない一コマなのだけど、このエピソードは胸にグッと来ます。嗚呼、すごく嬉しかったんだなと。
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